2013年6月2日日曜日

支部長就任挨拶

新支部長:西 成彦(立命館大学)

 世界的にと言えるかどうかは分かりませんが、文学関連学会の会員数減少という現象は日本比較文学会にとっても他人事ではないように思われますが、逆に、言語を越えて、「文学」を広く見渡しながら、複眼的に文学研究を進めていくという「比較文学」の研究姿勢は、さまざまな人文系の隣接領域との連携や接触を怠りさえしなければ、いっそう研ぎ澄まされていくものと信じます。
 何よりも「文学」を広く愛するという原点を見据え、「文学」を読みながら人類の過去をふり返り、その未来を構想するという初心を失わないようにすることで、私たちの学会のさらなる発展は可能だと思っています。
 なかでも、関西支部は、老いも若きも気後れなく議論を戦わせられる、友情によって培われた気風を失わずにここまできたと思っています。それは、歴代支部長の采配によるところが大きいと思います。この気風を尊び、そして新しく集まってくる若い学徒を温かく受け入れられる空気を重んじることで、引いては日本比較文学会全体の活性化にもつながることと思います。

 新執行部体制は、会計委員(事務局)として大東和重さん、編集補佐として荘中孝之さんに続投いただくとともに、庶務委員には大阪大学で若手比較文学研究者の指導に携わっておられる橋本順光さんに就任いただき、7月の例会以降はこの体制で運営させていただきます。
 河村さん、中さん、北村さんといった支部長経験者からは、今後も知恵を拝借することがあろうかと思いますが、そういった経験知を結集しながら、2年間の舵取りを進めていきたいと思います。
 そのつどの大会や例会の盛り上げるのは、会員諸氏です。その意味で、みなさんの今後の研鑽とご活躍をお祈りしつつ、挨拶とさせていただきます。